はちみつは、天然の栄養成分の宝庫などと言われて、さまざまな栄養成分がバランスよく含まれており、咳・喉の痛み対策や風邪予防、保湿、抗菌・殺菌、腸内環境を整えるなどの、体に嬉しい効果が期待できます。
この記事では、そんなハチミツの栄養と効果的な活用法をご紹介。ぜひ普段の生活ケアに上手にとりいれてみてください。
はちみつの栄養成分
はちみつの定義は、ミツバチが植物の花蜜(かみつ)から蜜を集め巣房(すぼう)に持ち帰る熟成させた天然の甘味物質のこと。その過程ではちみつのの栄養素は作り上げられます。

栄養成分「パーフェクトフード」はちみつ
ハチミツの栄養成分の約80%を占めるブドウ糖と果糖は、エネルギーの吸収が早いとされる単糖類。
一般に摂取された糖類は、単糖類(ブドウ糖や果糖)に分解されて体内に吸収されますが、ハチミツに含まれる糖類はミツバチが花の蜜を体内の酵素で分解したもので、もとからこのブドウ糖と果糖。そのため、消化吸収に手間がかからず、ダイレクトに体のエネルギー源になるのです。
さらに、ハチミツには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素、ポリフェノールなどの成分がバランスよく含まれており「パーフェクトフード」と呼ばれるほど。腸内環境を整えるグルコン酸やオリゴ糖、抗酸化・抗炎症作用でメタボリックシンドロームを軽減するポリフェノールも含まれています。
また、ハチミツのカロリーは、100gあたり329kcal。同391kcalの上白糖と比べると低カロリーなのも嬉しいポイント。
はちみつの栄養成分
まずははちみつの栄養成分を理化学的にご紹介します。

お花の種類やミツバチの種類などにより若干の変化はありますが、基本的には上記の通りです。残念ながら7大栄養素がはちみつに含まれていることはありません。
はちみつにはビタミンやミネラルが含まれた天然甘味料です。
ミツバチははちみつだけでなく、花粉も集めて巣に持ち帰ります。その為はちみつ1g中に3~20万個もの花粉が入っています。その花粉には、たんぱく、ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄、さらに私たちの健康に必要なミネラルが含まれております。ですからはちみつは糖分だけではないのです。

はちみつは砂糖の1/3の容量でほぼ同じ甘さ、しかもカロリーは砂糖よりも抑えめです。
はちみつ小さじ1杯強と、お砂糖大さじ1杯が、ほぼ同じ甘さになります。(お砂糖の約1/3の容量でほぼ同じ甘さ)また、はちみつのカロリーは294kcal/100g、砂糖のカロリーは384kcal/100g(七訂日本食品標準成分表より)ですので、 はちみつはお砂糖より20%強カロリー抑えめの甘味です。

はちみつは消化吸収に優れ効率よくエネルギーになります
人は一日に必要なエネルギーの6割を糖質から摂取します。はちみつの主成分は果糖とブドウ糖で、どちらもこれ以上分解する必要のない単糖類です。ご飯やパン、砂糖などの各種糖質が体内でエネルギーとして使われるためには、体内でブドウ糖と果糖あるいは麦芽糖に分解した後、消化吸収されますが、はちみつは即エネルギーとして使うことができます。そのため、胃や腸に負担がかかりにくく、すぐにエネルギーとして吸収されるため、疲れた時や運動中のエネルギー補給によい食品です。

効率的なはちみつを摂るポイント
このようにはちみつをより有効的に摂取してもらうポイントや注意点をご紹介します。
熱にご用心
はちみつ中の成分でビタミンや酵素などは、長時間の加熱や、60度以上の高温に弱いので、加熱している最中に入れず、冷めてから入れるなど、工夫をしましょう。はちみつは温度により栄養が損なわれることがあるのです。非加熱や加熱処理という言葉が飛び交っていますが、基本はちみつは加熱や非加熱という言葉で表すことができません。
乳児にはご用心
ハチミツは1歳未満の乳児には与えないでください。(1歳を過ぎた子供は食べて頂いて問題なし。)(高齢者も食べて頂いても問題なし。)
腸内環境が整っていない1歳未満の乳児は、はちみつに混入しているボツリヌス菌によって「乳児ボツリヌス症(食中毒)」を発症するリスクがあります。なお、ボツリヌス菌は加熱で死滅しないため、はちみつ入り飲料・お菓子(飴やグミ)も1歳になるまでは与えないようにしましょう。
繰り返しますが、1歳を過ぎた子供にははちみつは栄養高い食べ物です。もちろん高齢者にも栄養高いです。
寝る1時間前と食前に
ブドウ糖は成長ホルモンを分泌して、寝ている間に疲れをとって体を回復させています。
疲労回復のために寝る1時間前に食べると良いです。また、食前に食べると消化不良をケアします。
おすすめ、ハチミツの賢い食べ方 3選
ここでは、蜂蜜のおススメの食べ方を紹介します。
はちみつとレモン
はちみつに不足しているビタミンCを補うと、ビタミン補給ができます。そのためレモンが最適です。
【作り方】
①レモンはよく洗ってヘタを切り落とし、薄くスライスする。
②ふた付きの瓶にスライスしたレモンを入れて、はちみつを加える。
③冷蔵庫で2日ほど置いて、完成。
ヨーグルトなどに入れてお召し上がりください。

はちみつと柚子
【作り方】
①柚子は4mmの輪切りにする。
②ガラス瓶に柚子の輪切りを4~5枚いれ、はちみつを大さじ1入れる。これを繰り返す。
③最後に、柚子がかくれるくらいのはちみつを入れる。
注意点 カビなのが生えることがあるので毎日攪拌(かくはん)を忘れずに
ヨーグルトに入れて栄養に役立ててください。
はちみつと生姜
生姜にも抗酸化作用、抗菌・殺菌作用があるといわれているので、はちみつと一緒に食べればパワー倍増。
【作り方】
①生姜は薄切りにします。
②生のまま保存容器に入れて、はちみつを注ぎ入れます。
③そのまま室温に置いておけば、生姜汁がはちみつの中に溶け出して、翌日ぐらいから使えるようになります。
注意点 カビなのが生えることがあるので毎日攪拌(かくはん)を忘れずに!
はちみつの種類で栄養価の違い
お花の種類ではちみつの栄養価も若干の違いがありますのでここで解説します。
マヌカハニー
ニュージーランドだけに自生する6~8m程のフトモモ科の樹木で、小さな白い花をたくさん咲かせます。南半球という こともあり、日本とは違い12月~1月にかけて約3週間程の短い期間に花を咲かせます。
マヌカの蜂蜜は、濃い色をしていて、少しクセのある味です。良薬、口に苦しではないですが、少々食べにくいハチミツではありますが、効能はMGO(メチルグオキサート)という成分がマヌカハニーに入っているところでしょうか。

国産アカシア
透明度が高く、味にクセがない蜂蜜です。最近低GI食品であることもわかってきました。
*GIとは、炭水化物を含む食品を食べたときの、血糖値の上がりやすさを表した指数。低GI食品は、メタボリックシンドローム予防に有効な食品です。

国産そばはちみつ
そば蜜の効能や特徴はその色と香り。褐色というより黒に近い色で、強い香りがあり、黒砂糖を思わせる濃厚な味わいがあります。甘味の中にえぐみを含む独特な風味が特徴です。ミネラル・鉄分が通常のはちみつより若干多いことがわかっています。
このそば蜜、日本ではメディアに取り上げられブームとなりましたが、海外では以前から注目されてきました。フランスではそば粉ばかりでなく、そば蜜も高級食材として人気があります。

甘露蜜
樹木から分泌される樹液をアブラムシなどの小さな昆虫が吸います。その昆虫は樹液からタンパク質だけを体内に取り込み、その後糖分をだけを水滴のように分泌して葉に残します。それが「甘露蜜」です。この甘露蜜をミツバチが巣に持ち帰りはちみつとなるのです。
日本ミツバチのはちみつ
日本古来種のミツバチから採蜜。重厚感のある味わい深い独特のコクがあります。
現代養蜂の中心となる「西洋ミツバチ」と違って、「日本ミツバチ」はとっても繊細で、人間に管理されるのを嫌うため、飼育がとても難しいのです。
市販のはちみつ
スーパーなどで売られているはちみつの栄養はどうなのか?という問い合わせもありますが、純粋はちみつや天然はちみつと表記されているものでしたら、最低限のはちみつ組成成分はあると思われます。
シャンプーや化粧水にちょい足し!食べるだけじゃないハチミツの使い方
体に嬉しい栄養成分がたっぷり含まれているハチミツ。毎日大さじ1杯(10g~20g程度)を目安にとるのがおすすめです。風邪予防や生活習慣病の予防など、健康維持に役立ちますよ。
食べ物や飲み物に加えるだけではなく、肌スキンケアや口腔ケアにも効果的。
なお、ハチミツは、蜜を採取する花の種類や産地などで味や香り、色などに差があり、加熱処理の有無によっても特段変わりません。シーンや料理の種類、味の好みによって使い分けるとよいでしょう。
まとめ
はちみつのに含まれる栄養成分には、良質なビタミン類やミネラル類をはじめ、アミノ酸や酵素といった栄養素もに含まれている食品です。
ハチミツに含有されているビタミン類には、ビタミンB1・B2・B6・葉酸・ニコチン酸・パントテン酸・ビタミンC・ビタミンK・ビオチンなどがあり、ミネラル類としてはカリウムを含んでいる他、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・銅・マンガンなどが含有されています。どれも微量であることを付け加えておきます。
はちみつは松治郎のはちみつがおすすめ
松治郎がおススメするはちみつは、
蜜匠アカシアはちみつ、蜜匠そばはちみつ、海外厳選マヌカハニーとなります。是非一度ご賞味ください。