素材へのこだわり

大正元年創業の老舗養蜂園で、はちみつマイスター(蜜匠)を任される、水谷 俊介。
毎年、本格的な採蜜シーズンを前に改めて心に刻むこと、それは、「養蜂家の本道を貫く」ということ。

私が思う「養蜂家の本道」とは、元気なミツバチを育て、“本当においしいはちみつ”を採ることだと思っています。値段が高いとか安いとかではなく、純粋なはちみつ、自分が食べたい、家族に食べさせたいと思うはちみつこそが、私たちが求める“本当においしいはちみつ”です。

おいしく安全なはちみつをお届けし、お客様が「なるほど!」と納得してくださってはじめて、その真価が発揮できるのだと思います。今年も養蜂家の本道を忘れずに日々、精進していきます。

おいしさと安全を届けるため、本物のはちみつだけを作り続けています。

私たちはミツバチと共に最良の環境を捜し求めて日本各地を回り、元気なミツバチを育て、はちみつを採っています。

はちみつができるまでは、ミツバチとの共同作業。ミツバチが一生懸命集め、熟成させた自然のはちみつを、私たち人間が分けてもらっているのです。

採蜜の際には、はちみつが完全に熟成しているかどうか、また単花蜜を採る場合は、他の花の蜜が混じっていないかなどに細心の注意を払います。

技術的に気をつけるところは多々ありますが、最も重きをおいているのは、「はちみつを採りすぎていないか?」ということ。ミツバチは自分たちのためにはちみつを集めています。採りすぎたら、ミツバチの大切な栄養源であるはちみつが足りなくなってしまいます。

私たちのこだわりはあくまでも共存共栄。ミツバチと自然に感謝しながら、ていねいに採蜜することが、何よりも大切なのです。

はちみつマイスター 水谷 俊介

1968年2月17日生まれ、大正元年創業の老舗養蜂園に生まれる。先祖代々受け継がれている養蜂一家の三代目の次男として幼少期より養蜂を学ぶ。最近では、はちみつの普及活動・日本の養蜂家発展のため全国で講演等を行っている。

■「蜜匠」水谷俊介のブログ

はちみつができるまで

地域ごと、季節ごとに変化する花々を追って、ミツバチと共に大移動!

南北に長い日本列島では、花がいっせいに開花することはなく、時間的なズレが生じます。私たちはこのズレを利用して、ミツバチと共に花を追いながら北上しています。

三重県の養蜂家は、春先に地元で採蜜を終えたあとは、6月から信州へ行くもの、また東北へ行くもの、北海道へいくものに別れて大移動!トラックの荷台に蜂箱を乗せ、ミツバチたちが興奮しないよう夜を徹して慎重に移動します。明け方に移動先に到着したら、ミツバチにとって最適な湿度が低く、日当たりのよい場所に蜂箱を設置。この時もできるだけ静かに、刺激を与えないよう気を配らなくてはいけません。

早朝に巣門を開け、太陽も昇り気温も高くなるとミツバチは蜜源に向かってブンブン飛び回ります。足に花蜜や花粉をつけて巣箱に戻り、また飛び立つ姿、その働きぶりには感銘すら受けます。

ミツバチが一生懸命集めた大切な蜜を、心を込めてていねいに採蜜することが私たちにできるすべてだと思っています。

日本初、トレーサビリティによって生まれたはちみつ。

トレーサビリティとは

生産者・生産地・薬剤使用・品質検査等の「履歴管理」のこと。水谷養蜂園では、生産からお客様の手に渡るまでの「履歴」を徹底管理。検査・書類照合を行い、合格商品には品質管理番号を発行し、お客様に安全な商品をお届けします。

創業以来、高品質で安全な〝国産純粋はちみつ〟にこだわってきた水谷養蜂園。一方で、日本では花の減少と共に採蜜量も年々下がり、国産はちみつの価格は上昇しています。しかし、ただ安いという理由だけで外国産のものをお客様にお届けするわけにはいきません。

おいしくて安全で、しかも低価格のはちみつをより多くの方々にお届けしたい?そんな想いから生まれたのが、独自のトレーサビリティシステムを取り入れたはちみつ。

農産物の生態系や気候が日本とほぼ同じである中国で、日本式養蜂の指導や、検査機器・技術の向上、追跡システムの確立などを実現し、安心・安全・高品質・低価格のはちみつをお届けすることができるようになりました。

さらに、水谷養蜂園四代目社長 水谷友彦氏自ら単身でヨーロッパや南米の国々、カナダ、ニュージーランドなどの養蜂家を訪ね、徹底した検査のもと直接買い付けるという方法も取っています。