はちみつとシナモンの効果・効能とは?|1日摂取量やレシピなど解説

女性雑誌にまたまた驚きの記事が、『はちみつにシナモンを入れて食べるといいよ』という記事が出ていたので私なりに解説してみよう。

はちみつの効果

はちみつの効果は別のブログでもお話しているので参考に

はちみつの栄養成分について、効果的なハチミツ栄養価の取り方など解説

また、私のYoutubeでもご紹介

はちみつはビタミンやミネラルなどが含まれ、疲労回復効果や、免疫力が上がること言われています。

はちみつシナモンの効果

そこに血行促進効果の高いシナモンを加えることで、さまざまな健康効果が相乗的に期待できるのだそうです。

主婦と生活社から出版させて頂いた「蜂蜜力」でお世話になった、食品医学研究所所長で医学博士の平柳要先生もその雑誌の解説でお話されています。

「はちみつには、実に180種類もの栄養素や健康成分が含まれています。ポリフェノールの一種であるフラボノイドには抗菌・殺菌作用、グルコン酸には腸内環境を整える働きがあります」

「2008年にマレーシアの大学で行われた臨床研究では、はちみつを摂取した人の悪玉コレステロール値と空腹時血糖値が確実に下がっています」

一方、漢方では桂皮と呼ばれる生薬であるシナモンも、抗酸化、抗がん、脂質異常症改善、血管拡張、血行促進など、健康効果が高い。

平柳先生もこう付け加える。

「2012年にイランで行われた臨床研究で、シナモンも空腹時血糖値を下げ、中性脂肪値も下げることがわかっています。また、血管拡張作用などにより、パーキンソン病、アルツハイマー病の予防・改善の働きも期待されています」
はちみつとシナモンを一緒にとることで、血管拡張、血行促進、血圧コントロール、さらに血糖値や悪玉コレステロール値の抑制、体重コントロールなど、多岐にわたる健康効果があるようです。アンチエイジングなどにも期待大ですね。

血液の流れに

シナモンには、体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする成分が含まれています。そのため冷え症(冷え性)や、冷えからくる肩こり・関節痛・腹痛・下痢・月経痛などの痛みにも効果があるようです。

また、血流がスムーズになり、酸素や栄養が細胞の隅々まで行き届きやすくなることで、肌のシワやくすみ、目のクマの改善や、抜け毛や骨が脆くなるのを予防する効果も報告されてます。

血管の若返り

シナモンに含まれる有効成分「シンナムアルデヒド」には、毛細血管の細胞を密着させる受容体「Tie2」を活性化させる作用があるようで

毛細血管は壁細胞と内皮細胞の2層構造になっていますが、毛細血管が老化するとその2層の細胞がはがれ、隙間ができます。その隙間から血液や栄養が漏れ出し、血流が悪くなったり、血管に炎症が起こったりするするそうです。

シンナムアルデヒドがTie2を活性化し、毛細血管のはがれた細胞を密着させ、”漏れ”を改善。

胃腸などのの働きを助ける

食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる芳香性健胃薬としての作用が

コレステロールなど

シナモンには、HDLコレステロール(善玉コレステロール)はそのままに、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)のレベルを下げる効果があるそうです。動物実験では血圧を下げる効果も認められたようです。

参考文献:厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM 伊藤進吾/シャンカール・ノグチ監修「世界で使われる256種ハーブ&スパイス辞典」

はちみつシナモンのオススメレシピ7選

【そのまま食べる】

はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2

シナモン

【紅茶に入れる】

はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
紅茶…コップ1杯

【ヨーグルトにかける】

はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
ヨーグルト…適量

【はちみつシナモンウオーター】

約500mlのお湯にシナモンスティック1本を入れて冷蔵庫で冷やす。飲むときにはちみつ大さじ1を加える。

【カプレーゼ風に】

トマト…1個
はちみつ…大さじ1
シナモン…大さじ1/2
ライムあるいはレモン…適量

はちみつとシナモンの分量は、はちみつ2に対し、シナモン1の割合が適量だが、好みで分量を調節してもいい。

シナモンを選ぶときは、カシアと呼ばれるシナモンには肝臓に負担をかけるクマリンという成分が多く含まれているので、セイロンシナモンがベストのようです。

【はちみつ豆乳シナモン】

豆乳には女性ホルモンを活性化するイソフラボンが含まれているようです。シナモンとの相乗効果が期待できそうです。

〔材料〕1杯分
豆乳……約250ml

はちみつ……大さじ1
シナモン(パウダー)……一振り

〔作り方〕

豆乳をあたためてカップに注ぐ。
シナモンパウダーを振りかける。はちみつをかける。

○アドバイス
・パウダーが多いと粉っぽくなるので注意しましょう。(シナモンパウダーは水に溶けません。)

【濃厚はちみつココア】

スパイス好きの方向けの、シナモン、クローブ、カルダモンを使用した大人のココアです。

〔材料〕1杯分
牛乳……150 cc
カカオパウダー……10g
水……50 cc
はちみつ……適量
■A
シナモン……2g
クローブ……2粒(砕く)
カルダモン……2粒
〔作り方〕

1.小鍋にお湯50ccとAを入れ火にかける。
沸騰したらカカオパウダーを10g入れかきまぜ溶かす。
2.に牛乳150ccを少しずつ加えてかき混ぜる。
沸騰直前で火を止め、ザル、もしくは茶こしなどでこしながらスパイスを取り除いてカップに注ぐ。
最後にはちみつをかける。

○アドバイス
・スパイス感が強いのが苦手な方は、Aのスパイス抜きで作って最後にシナモンパウダーを一振りすると、ほんのりスパイスの香りを楽しめます。

シナモンパウダーの1日の摂取量(目安)

シナモンは過剰摂取すると副作用のおそれがあります。代表的な副作用は肝機能障害・胃腸障害などです。

副作用を避けるには、シナモンは適量を摂ることが大切です。
具体的には、1日につき次の量を超えないようにしましょう。

体重60kgの成人:約2g
体重15kgの子供:約0.5g
肝機能障害・胃腸障害を起こしやすいのは、シナモンの中でも「カシアシナモン」という種類です。

カシアシナモンに含まれるクマリンという成分が、副作用の原因と指摘されています。
セイロンシナモンは、カシアシナモンに比べるとクマリンの含有量は少なめです。
ただし、セイロンシナモンもカシアと同様に過剰摂取は避けましょう。

出典:食品安全委員会【ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、高濃度でクマリンを含有するシナニッケイ(別名カシアシナモン)に関して節度ある摂取を推奨】

シナモンパウダーとシナモンスティックの違い

樹皮を乾燥させたスティックタイプは、煮込み料理など食材と一緒に煮たてたり漬け込んだり、じっくりと香りを出していきます。カレーやシチューに入れて煮込むと、いつもと違うと褒められるかも。

一方パウダータイプは、その手軽さが最大の魅了。コーヒーや紅茶、ホット豆乳、甘酒などお飲み物に振りかけると、いつもの香りにシナモンの華やかな香りがプラスされるので、気分転換したいときなどにもおすすめです。お料理の仕上げに使うほか、ヨーグルトやトーストなどにふりかけたり、りんごやなし、ももなどのジャムとの相性がいい。

シナモンの副作用(使用上の注意点)

「クマリン」は桜餅に使われる桜の葉などにも含まれる成分で、「カシアシナモン」についても健康への影響は「比較的長期間にわたり大量摂取しない限り懸念されない」(参考:内閣府食品安全委員会Webサイト)とされていますが、「カシア」を長期的に摂る場合は次の摂取量を守るようにしましょう。

体重60kgの大人…1日当たり2g未満(小さじ1弱)
体重15kgの子供…1日当たり0.5g未満

一方の「セイロンシナモン」に含まれるクマリンは極めて微量で、通常スパイスとして使用される分量では特に問題にならないようです。

シナモンは香りが強いので、実際に小さじ1杯も使うことはなかなかないと思いますが、「カシア」を使った場合は食べすぎに注意してください。